地球の上に朝が来る。
今日はイヴ姫の四十九日。
東の空を赤く染め抜いて、一日が始まろうとしている。
朝二番のマリン。
今日も晴天で暑くなりそうだ。
明日に向かって走れ! のマリン。
イヴ姫も伴走していることだろう。
イヴ姫、僕はもう悪い事は思い出さないようにした。
あえて意識の奥の深い海に沈めてしまおう。
どんなに嘆いても悲しんでも元には戻れないもの。
それで姫が喜ぶとも思えないし。
その代わり、姫のことを忘れる事はないからね。
妹犬マリンの事も見守ってずっとそばに居てくれるよね。
イヴ姫、これからもよろしくね。