がんばるワン旅日記Ⅲ

あーらよっと

イヴ姫は果敢に斜面を下って行く。
姫と飼い主をつなぐ運命の赤い糸ならぬ赤いザイル。

そして姫は無事に下にたどり着いたのだった。

ここで飼い主は何故か松村和子なんかを歌ってみたくなる。

姫、帰ってこーいよ～♪

あーらよっと、出前一丁。
ゴマラー油が決め手だよね、ては話はオイトイテ
イヴ姫さま、ご帰還です。

そしてまた

隙あらばまた斜面トレーニングをしようと虎視眈眈の姫。

イヴ姫は足腰が丈夫だよね。
ロコモティブシンドロームにならないように予防せにゃんけんね。

やっぱり降ってたわ。
外に出てみてがっかり。

姫は玄関先でクンクン。

春の雨でも細く柔らかく降ってるなら
濡れて参ろう！とでも言うけれど
あぎゃん太か雨なら体が溶けてしまうわ。

妖怪アメヨワシの一句

春雨も
散歩あゆまぬ
太さかな

昨日は東に今日は西
イヴ姫は迷うことなく進路を決める。
ほぼ一日おきのパターンをどうやって覚えているのだろうか？
飼い主なんか、夕食のメニューさえ思い出せないのに。

脳で記憶すると言うより体で覚えているのかな。
帰巣能力とも関係あるんだろうね。

さてさて、そんなこんなで神社仏閣コース。

階段トレーニングも一日おき。

赤と黒のコントラストがいい感じ。
朱塗りの無釘楼門を前にしてのイヴ姫。

狛犬に負けないように堂々としている（？）イヴ姫。

明日は東を攻めるつもりだろうな。
でも雨が降ってるかもしれないよ。

明日は明日の天気がくる。

いつもは林檎なんだけど生憎と品切れらしい。
ならば蜜柑でいくか。

今朝のイヴ姫はスタンバっていない。
起きてから布団に潜り込んでしまった。

ふっふ、一人で蜜柑を食べちゃうもんね。

鋭い嗅覚でその様子を察知したか、姫がガバっと
飛び起きやってきた。

おめざ作戦成功でし。

その後は超ショートカット30歩コース。
今日はやっぱりやる気なさそうだね。

昨日、一昨日と運動量は足りてるだろうけん
ゆっくり休むのもまたよろし。

朝一番は小雨決行で強行突破の予定だったけど、
そうは烏賊の金玉
途中から本格降りになって名誉ある撤退。

さて、雨上がりの二番行きますか。

ウェットな地面も気にならないイヴ姫。

飼い主のテンションは低めだからほどほどにね。
それでも今日は7400歩だけん、まあよかろ。

ちなみに昨日は14000歩ほど。その内の5000歩は側溝の中を歩いているイヴ姫。

今日は水があるから歩けずに残念だったね。

ワラにまみれてよー　育てた黒毛～♪
と、きたもんだ。

イヴ姫は自分のにおいを隠そうとワラにもまれてヨー

これが潜入捜査への序章とは、まだこの時の飼い主には知る由もなかった。

ここが怪しいでしゅね。

ここまでもいつもあることで。

よっこいしょ。

おぉ、ひさびさの潜入捜査でしね。

そしてこの後がすごい。
延々と広範囲に渡って潜っては飛び出し潜っては飛び出し。
わがて一時間ほど捜査は続く。

飼い主もお手伝いしましょうか。
えーと犯人のプロファイリングでも。

姫よりは小さいな。
もし捜査官とばったり会ったら「きゃ！」っと悲鳴をあげるかもね。

ん？きゃっと。キャット、そうか犯人は猫だな。

で、しばし行くと

イヴ姫はクンクン。どうやらこの辺がくさいでしゅね。

そんなイヴ姫の後方には小さな白いものがじっとしている。

カメラはズームイン。

やっぱりあんたでしたか。
イヴ姫は気がつかない。動体視力はすこぶる良いが静止しているものには近眼状態らしい。

という訳で惜しいところで犯人を逃したイヴ姫潜入捜査官なのであった。
また今度がんばりなっせね。

草木も眠る丑三つ時からしばらくして
イヴ姫が帰ってきた。

ここのところ夜は玄関とか脱衣所あたりで
過ごすことが多い姫。
それでも消灯の時間までには戻って来るのに
昨日はとうとう家出ならぬ部屋出だよ。

一人で寝る時にはヨー　ひざっ小僧が寒かでしよ

イヴ姫、カンバーック

で今朝方の姫。

今日は二十四節気の雨水。
雪も雨に変わり耕作を始める頃って、季節は移って行くわけで。

イヴ姫もあまり布団では寝なくなるのか。
このままずっと冬でもいいんだけどな。

どうぞこのまま～♪　どうぞこのまま～♪
お布団で寝てね～♪
と、きたもんだ。

イヴ姫は細かいところでフェイントを入れる。
神社に向かうですね、と思わせておいて
途中のわき道から不動尊コースに変更とか。

と言うわけで裏から来ると階段は通らずに仁王門に到着。

下りはスロープかな、と思わせておいて
またフェイント。

おっと、階段を下るでしか。

その後、神社に向かうでしね、と思わせておいて
途中から戻る。

引き返して不動尊の前を素通りして、
と思わせておいて階段に向かう。

やっぱり階段トレーニングをしないとね。

もう飼い主はこのあたりで疲れたよ、もう。
早う帰エルべし。

アサー、まだ夜明け前の朝。

堤防の道を行くイヴ姫。

バタバタと暗い水面から羽音がする。
姫はビクッと非常におどろかれるのでありました。

たまがった～でしゅ！ってところかな。
この「魂がる」は「たまぎる（魂消る）」と同じ
と広辞苑には書いてあったわ。

そんな話はオイトイテ

案外とビクビクなイヴ姫。
予想もしていない所から音がすると反応がすごい。
物音は敵に襲われるのと直結して、
自然界では生死にかかわる問題だけんね。

水鳥も同じなんだろう。
イヴ姫が襲う訳じゃないけど、突然の光を察知すると
緊急避難モード全開って感じかな。

二度目からは慣れて平気みたいだけど、安心してクンクンなさいませ。

一か月ぶりに園児がやって来た。
その妹も我が家には初訪問。

さあ、イヴ姫さま出番ですよ。

さっそくペロペロとごあいさつのイヴ姫。

これからよろしくでしゅね。

園児の方はブランクがあって姫の事を怖がる。
後の方では徐々に慣れてきた感もあるけど、
そのうちに何とかなるだろう。