骨まで愛して
- 2013年06月27日 (木)
梅雨のせいばかりじゃないだろう、心がじめじめするのは。
もうかなりの限界で危険水域を越えている。
これは本当に危ないわ。
そうだ、こんな時にはエルに助けてもらおう。
乳鉢と乳棒。これはエルが亡くなった後に動物病院で取り寄せてもらったもの。
そこに骨壷から小さいのをひとかけら入れる。
骨の中が茶色に変色している。
薬を飲んでいたからね。骨の髄までしみこんでしまったのだろう。
大変だったろう、と想いをよせながら丁寧に骨をするつぶしていく。
久しぶりだよ、こんなふうにするのは。
昔は、どうしようもない気持ちの時は君の骨と対面していたけどね。
すり鉢の中に大粒の涙がぽたぽたととめどなく落ちたよ。
いっぱい泣いて少しは落ち着きを取り戻すの繰り返しだった。
まともな精神の時はできないもんね、こんなこと。
イヴがやってきてからはめっきり回数も減って、いやこれが初めてかな。
姫も何かを感じたのかおとなしく傍にいてくれる。
困ったもんだね、これじゃほのぼのした雰囲気でないかい。
イヴ姫が居るなら泣けないぞ。
それでいいんでし!
エっちゃんはそう言ってるのかな。
エルといいイヴといい、君らはホントにいいやつらだな。
おかげで何とか正気を保つことができた飼い主であった。
エっちゃん、ありがとうね。
イヴ姫、ありがとうね。