生い立ち 3 (告知から手術まで)
骨肉腫の疑い!?
検査の結果がでて「骨肉腫の疑い」との告知です。レントゲン写真を見せられたのですが、よくわからないしどうも現実を受け入れることができません。
まだきちんと決まった訳じゃない、半信半疑というのが正直な気持ちでした。
最初の決断
家人とも相談して一致した意見は「手術はしないで様子をみよう」でした。
もう老犬だし足を切って不自由な思いをさせたくはないし、それに本当に骨肉腫と決まったわけでもないのだから。
もし、病気が進むようなことがあったら最後は安楽死させてあげよう。
再検査
病院の先生から「再検査させてください」と申し出がありました。早期発見で完全に助かるまれなケースなのに...という思いが強かったのでしょう。
やはり骨肉腫で間違いないとの結論でした。
もしかして何でもないのかもというわずかな希望は完全になくなりました。でも逆にこれで結論がだしやすくなりました。
骨肉腫は激しい痛みのため、延命措置のために断脚するのが普通のケースだそうです。そうだとすれば完全に助かるのならば...
最終決断
もう気持ちは決まっていました。
がんばるワン エル をガンなんかで死なせるわけにはいかない。激しい痛みでのたうち回って最後を迎えるなんて
そんなので幸せだったと思ってくれるだろうか?
いっしょに過ごしてきたこの10年は何だったのだろうか
ラストシーンはもう何年も前から決めていました。
がんばるワン エル「長いこと世話になったワン」
飼い主 「いいよ、見ててあげるから安心しておやすみ」
がんばるワン エル「ワン...」
欲を言えば「幸せだったワン」と言って欲しいのです。
そんな余裕もなく痛みにもだえるだけの最後なんて、そんなことは選べるはずもありませんでした。
手術
先々への不安はありましたが、命が助かるのならと断脚することにしました。肩の所(肩胛骨)から全部きれいに取り去る大変な手術ですが無事終了しました。
手術の翌日見舞いに行くと、よちよち歩きで尻尾ふりふり出てきました。「上手に歩けんだねぇ、がんばったね」そう声をかけなでなでしてあげました。
実はがんばるワン エル と会うのが怖かったのです。
何も事情は知らないのにある日突然足を切られてしまう。
いくら君のためなんだ、助かるためなんだからと言っても後ろめたさはずっと感じていたわけですし
いつもと変わらない態度で近づいてくる がんばるワン エルに動物のたくましさを教えられました。過ぎたことなんか考えない、今日を必死に生きるだけなんですね。
でしゅ